商品開発に関するQ&A

サプリメント・食品メーカー必見!健康増進法と機能性表示食品とは?

2016.2.19
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近年、高齢化社会や癌・糖尿病などの増え続ける病気から国民を守るため、健康増進の啓蒙や施策などが国をあげて行われるようになりました。そのため、普段の食事以外にサプリメントや健康食品などを摂取する習慣などが急速に認知され、同時にサプリメントや食品業界には異業種から参入してくる動きも多いようです。
さてその中で、27年4月から「機能性表示食品」という新しい制度が始まったのはご存知でしょうか。今回は、サプリメントや食品メーカーが開発の前や販売の際に事前に知っておきたいこれらの制度についてご紹介します。

健康増進法とは?

ここ10年ちょっとの比較的新しい法律に「健康増進法」という法律があります。この法律は「我々国民ひとりひとりが自己の健康増進に努めならなければない」「それに関わる自治体や医療機関などは協力義務がある」という法律です。冒頭にも述べたように、年々進展する高齢化社会、生活の変化による発症率が高くなった病気などを事前に防ぐために今や国をあげての施策ともなっています。
この法律や国の施策などがあいまって消費者へはサプリメントを摂取したり、健康増進の食事を心がけるなど一層の認知が得られビジネスチャンスも増えたわけですが、そこでもっと消費者が自己的かつ合理的に商品を選ぶことができ、さらにその機会の選択肢を増やそうと始まったのがこの27年4月に始まったばかりの「機能性表示食品」制度です。

機能性表示食品はトクホと違う?

まず、サプリメントや健康食品と呼ばれるものの種類を分けると以下のようになります。

【特定保健用食品(トクホ)】

よくCMなどで見かけるトクホとは、「特定保健用食品」の略です。健康の維持や増進に役立つことが科学的根拠に基づいて認められており、よって「コレステロールの吸収を抑える」などの表示や表現が可能です。国によって効果や安全性が認められ、商品ごとに消費者庁長官に個別に許可されている商品のことを指します。

【栄養機能食品】

そして栄養機能食品とは、すでに科学的根拠が確認された栄養成分で一日に必要な栄養成分(ビタミン、ミネラルなど)を一定の基準量含む食品であれば、
特に届出をしなくても国が定めた表現によってその機能性を表示することができます。

【機能性表示食品】

そして新しく加わった機能性表示食品とは、
メーカーまたは販売会社の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示できる制度です。機能性とは、「おなかの調子を整える」「脂肪の吸収を穏やかにする」など、特定の健康の維持や増進に役立つことを指します。
機能性表示食品は特定保健用食品とは異なり、消費者庁長官から商品ごとに個別の許可を受けたものではありません。

上記以外で登録されたサプリメントや食品などは、【一般食品】となり、機能性の表現は一切できません。

機能性表示食品の制度を利用したい場合

さて機能性を表示して販売するにはどうしたらいいのでしょうか。

        ①まず消費者庁長官に必要な書類などを提出します。

 

      その必要な書類とは具体的かついくつかの項目に渡り指定されています。
      ②それらの書類を不備なく販売の60日前までに届け出ることが必要です。
      ③届け出が受理されると届け出番号が発行され、その番号を商品販売の際に食品表示法に基づいて記載する必要があります。
      ④そして機能性の表現等は、景品表示法ならびに健康増進法に定められた規定内で表示することが可能です。

これまで一般食品であったサプリメントや健康食品などが効果・効能をもって販売できることができるようになったことはいいことですが、いくつかの法律も絡み合い一般的な知識レベルでは少し複雑かもしれません。また、機能性表示を独断で行ってしまうと処罰の対象になる可能性がありますので、登録を考えている方は一度専門家に相談してみるのもいいかもしれません。

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