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ネズミ講、マルチ商法、ネットワークビジネスの違いとは?

2016.2.22
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化粧品やサプリメントの販売をしている事業主は、誰でももっと売上げを伸ばしたい、紹介してもらいたいと思うのではないでしょうか。
化粧品やサプリメントと言えば、様々な手法での販売が確立されていますが、度々よく聞くのはネットワークビジネスやマルチ商法、ネズミ講などという言葉です。そこで今回は、事業主にとって知っておきたいこれらの違いと法律及びそれぞれのルールを紹介します。

ネズミ講、マルチ商法、ネットワークビジネスの仕組みと法律について

【ネズミ講】とは?

ネズミ講と呼ばれる所以になったねずみは「ある期間に、ネズミがどれだけ増えるか」ということを計算するねずみ算から来ています。
ネズミ講は造語で、法律的には無限連鎖講のことを指しています。

無限連鎖講とは、金品を払う参加者が無限に増加するという前提において、二人以上の倍率で増加する下位会員から徴収した金品を、上位会員に分配することで、その上位会員が自らが払った金品を上回る配当を受けることを目的とした団体のことである。
引用元Wikipedia

説明の通り、特定の商品を販売しているわけではなく会員を集めて金銭のやりとりをする行為です。
ですので、化粧品やサプリメントといった会社や商品だけではありません。
他との違いは特定の商品や商材をもたないことです。

無限連鎖講は特定商取引法で禁止されています。

※無限連鎖講の防止に関する法律

第5条:無限連鎖を開設し、または運営したものは3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金に処し、またはこれを併科する。
第6条:業として無限連鎖講に加入する事を勧誘した者は、1年以下の懲役または30万円以下の罰金に処す。
第7条:無限連鎖講に加入する事を勧誘したものは、20万円以下の罰金に処す。

いわゆるネズミ講は、違法となります。

【マルチ商法】

Multi-Level Marketing (マルチ・レベル・マーケティング)という商形態のことです。1970年代にアメリカから日本にこの手法が上陸しマルチ商法という名称で広まりました。マルチ商法の商形態は特定商取引法において連鎖販売取引に分類されており、ネズミ講のように法律で禁止されてはいません。ただ、組織の拡大方法で類似点が多いことからネズミ講と一緒にされてしまう傾向もあります。ただし、大きく違う点は特定の商品を持っていることです。

特定商取引法における連鎖販売取引とは、

  • 物品の販売(または役務の提供等)の事業であって
  • 再販売、受託販売もしくは販売のあっせん(または役務の提供もしくはそのあっせん)をする者を
  • 特定利益(紹介料や販売マージン、ボーナス等)が得られると誘引し
  • 特定負担(入会金、商品購入費、研修費等の名目で、何らかの金銭的な負担)を伴う取引(取引条件の変更を含む。)をするもの

としています。

よって、化粧品やサプリメント以外の業態でも代理店や問屋としてこのような商形態をとっていることが多いのも事実です。

【ネットワークビジネス】とは?

ネットワークビジネスは、上記2つとは別のものだと勘違いされやすいですが、日本で「ネットワークビジネス」と呼ばれているだけで、上記マルチ商法であるMulti-Level Marketing (マルチ・レベル・マーケティング)のことを指しています。

つまり、ネットワークビジネス=マルチレベルマーケティング(MLM)は、マルチ商法と同じ販売形態のことを指しており、日本ではマルチ商法と同じ連鎖販売取引として分類されており違法ではありません。

ネズミ講は法律上禁止されていますが、他は合法でありいわゆる商形態のことを指しているわけですが、日本においてはこれらが悪として捉えられているようです。
それは、化粧品やサプリメントの会社などが比較的誰でも販売できるとして広まった際に、勧誘や悪質な業者が多発し、イメージが崩れてしまっているようにも思います。

マルチ商法やネットワークビジネスは合法とはいえ、連鎖販売取引の規制を守ることが必要とされています。
これらの商形態を取り入れたいという場合は、一度専門家に相談してみるのもいいのではないでしょうか。

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