その他に関するお知らせ

【月2回更新】広告規制に関する豆知識vol3

2017.8.9
このエントリーをはてなブックマークに追加

機能性表示食品ではないにも関わらず、機能性表示食品と同じような表示をしたらどうなる?

■景品表示法と課徴金

景品表示法では、商品が実際よりもとても優れていると思わせるような広告が禁止されています。違反すると、「措置命令」が出され、大げさな広告をしていたことを消費者に周知するよう求められたり、再発防止策を講じるよう求められたりします。また、大げさな広告をしていた商品の売上げが5000万円以上であれば、課徴金として、その3パーセントを国に納めなければなりません。

今年に入ってから、この措置命令が頻発しています。先月の豆知識にもありましたが、燃費偽装が問題になった大手自動車会社には、措置命令のほかに4.8億円の課徴金、大手サプリメント会社には、含まれている成分の量が商品に記載してある量に満たなかったとして、措置命令が出されました。
このように近ごろの措置命令には、インパクトの大きい案件がいくつかありましたが、私は3月9日に発令された「アスタキサンチン アイ&アイ」に対する措置命令に注目しております。

■アスタキサンチン アイ&アイ

この商品については、2016年6月27日から同月30日までの3日間に、朝日新聞に次のような内容の広告が掲載されました。

「ボンヤリ・にごった感じに!!」、「ようやく出会えたクリアでスッキリ!!」、「『アスタキサンチン アイ&アイ』でスッキリ・クリアな毎日を実感」
消費者庁は、これらの記載について、ボンヤリ・濁った感じの目の症状を改善する効果が得られるかのように示す表示をしていたが、その裏付けとなる資料が提出されなかったなどとして、措置命令を出しました。

■ここが注目ポイント!

この件に私が注目している理由は、2点あります。
1点目は、本件は、アイケア関係の商品に対する初めての措置命令であるという点です。
これまで、措置命令は、飲むだけでやせるといったような痩身系の商品を中心に出されていましたから、アイケア関係商品にも措置命令が出されたことに意外性がありました。
2点目は、この商品に措置命令が出された理由です。
消費者庁が、この「アスタキサンチン アイ&アイ」に注目して措置命令を出したのは、次のような理由があるのではないかと私は考えています。
この商品に含まれている「アスタキサンチン」ですが、同種のサプリが機能性表示食品として消費者庁に届けられています。その機能性の内容は、「アスタキサンチンには、手元のピント調節機能を助け、目の疲労感や視界のぼやけ・・・を軽減することが報告されています。」などというものです。

■消費者庁からのメッセージ

本来、「ボンヤリ・にごった感じ」の目の症状を改善すると商品に書きたいのであれば、機能性表示食品の制度を利用するべきです。しかし、今回の商品は、機能性表示食品でないにもかかわらず、実質的に機能性表示食品と同じような表示をした、これが、消費者庁が本件を問題視した根本なのではないかと思われます。
機能性表示食品の制度を使わなくても同じような訴求ができるとなれば、制度が維持できなくなりますから、本件には、そのような案件は放置しませんという消費者庁のメッセージが込められているように感じられます。

その他に関する最新記事

【月2回更新】広告規制に関する豆知識vol4(2017.08.24 UP)
「個人の感想です」と書けば大丈夫-は都市伝説(2017.08.21 UP)
コンタクト販売業者に対する広告規制強化へ(2017.08.9 UP)
【7月より月2回更新】広告規制に関する豆知識 vol2(2017.07.24 UP)
【7月より月2回更新】広告規制に関する豆知識 vol1(2017.07.3 UP)
pageTop